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異世界おじさんが面白い理由を徹底解説!アニメ・セガ・最強ギャグの魅力を語り尽くす!

異世界おじさんが面白い理由を徹底解説!アニメ・セガ・最強ギャグの魅力を語り尽くす!
まさ

まさ

小田原在住の漫画オタク/漫画に関する発信がしたいと思い、漫画ブログを開設/好きな漫画はドラゴンボールとスラムダンク

異世界転生モノが溢れる中、ひときわ異彩を放つのが『異世界おじさん』。SNSでは「面白すぎて笑った」「わからないけどクセになる」と賛否が飛び交っていますが、僕は断言します。

異世界おじさんは“真の異世界ギャグ作品”として、他作品にはない中毒性を持っています。

この記事では、アニメ・原作の両方を追いかけている漫画オタクの僕が、

・なぜ異世界おじさんが面白いのか
・アニメ演出やセガネタの魅力
・「面白くない」と言われる理由すらも面白いという真相

までを徹底的に深掘りして語ります。

読む前と読んだ後では、きっとこの作品の見え方が変わるはずです!

セクション見出し要点・解説内容
異世界おじさんはなぜこんなに面白いのか?ギャグとシリアスの緩急、現代×異世界の構成、クセになるズレ感が魅力。
アニメの面白さは演出と演技にあり子安武人の怪演、構成テンポ、動画工房のギャグ演出が高評価。
セガ公認の面白さ実在ゲームネタ満載で90年代ゲーマー直撃。セガを知らなくても熱量で笑える構成。
主人公最強×ギャグパロディチート設定でも報われないズレ最強系。異世界テンプレの逆張りが秀逸。
面白いシーン紹介(ネタバレなし)藤宮の恋愛ギャグ、異世界すれ違いコント、魔法の皮肉演出が特に笑える。
時系列構成の妙異世界と現代の交互展開が伏線回収にもなっていて、再視聴で面白さ倍増。
アニメと漫画で面白さが違うテンポや演出が異なり、両方見ることで“立体的な笑い”を味わえる。
面白くないと感じた人への解説最初はとっつきにくいが、3話以降から中毒性が出てくるタイプの作品。
初心者向けの読み方・観方電子書籍ならじっくり、アニメならテンポよく。一気見や3話まで視聴が鍵。

目次

異世界おじさんはなぜこんなに面白いのか?作品の魅力を総まとめ

異世界おじさんの面白さを一言で表すなら「ギャグと構成の妙」。

多くの異世界作品が“王道ファンタジー”や“最強バトル”に寄っている中で、この作品はあえて“ズレた視点”と“地味すぎる日常”を軸に笑いを生み出しています。

物語は異世界から帰還した“おじさん”の回想と現代生活の二軸で進行。これが独特なテンポ感を生み出していて、異世界モノでありながらも“あるあるネタ”や“リアルなツッコミ”が随所に挟まれるんですよね。

さらに、伏線やギャグの回収タイミングが緻密で、笑いながら感心させられる瞬間が多いんです。

ギャグ作品でありながら、「よく構成練ってるな…」と唸らされる完成度の高さ。これが“クセになる面白さ”の正体だと僕は感じています。

ギャグとシリアスの緩急が効いていて飽きない

異世界おじさんの面白さは、ギャグ一辺倒じゃないところにあります。確かに“笑い”が中心ではあるものの、ふとした瞬間に“孤独”や“切なさ”が見え隠れするんです。

たとえば、異世界で何度も命を救った相手から「魔族だと思った」と言われてしまうシーン。本人はあっけらかんと語っていますが、その裏にある“誰にも認められなかった寂しさ”が垣間見えるんですよね。

その後に現代の甥っ子や藤宮との何気ない日常が描かれることで、シリアスからギャグへ、ギャグから少しの哀愁へと滑らかに移行する展開が、絶妙な感情の起伏を生んでいます。

だからこそ、「ずっと笑える」だけじゃなく「この話、妙に沁みるな……」と感じる瞬間がある。この振れ幅の広さが、異世界おじさんの大きな魅力の一つだと僕は思います。

現代ネタ×異世界のミックス構成が斬新

本作が他の異世界作品と圧倒的に違うのは、“回想”という手法で描かれている点です。つまり、異世界パートが常に「おじさんの語りベース」なんですよね。

これは他作品にない強みで、現代ネタを随所に挟める構成になっています。SEGAハード、YouTube、スマホ、オークションなど、リアルに存在するものが次々登場することで、「あ〜、わかるわそれ!」という共感と、「異世界ファンタジーなのにこのノリ?」というギャップが同時に味わえるんです。

個人的に印象的だったのは、魔法で炎を出せるのに「電気代節約できる!」と大喜びする場面。異世界の話なのに生活感丸出しで、めちゃくちゃ笑いました。

異世界なのに妙に身近。これが『異世界おじさん』の“唯一無二感”を生んでいる要素の一つだと思います。

「面白くない」という声もあるが、実はそこがクセになる理由

正直なところ、「異世界おじさん 面白くない」と検索する人も少なくありません。でも、そう感じる人の多くが“まだ真の面白さに到達していない”だけだと思うんです。

たとえば、1〜2話を観て「テンポが遅い」「何がおもしろいのかわからない」と感じるのは無理もない。なにせ、最初はおじさんの一方的な語りとズレた行動が延々と続くので、取っつきにくいのは事実なんですよ。

しかし、3話あたりから徐々に“おじさんのズレ”が伏線として効いてくるんです。視聴者も「この人、異世界で本当に壮絶な人生送ってたんじゃ…」と見方が変わり始める。

そこから笑いが“共感型”に切り替わってくるので、一度ハマれば「面白くない」が「クセになる」に変わるのがこの作品の真骨頂なんですよね。

アニメ版『異世界おじさん』の面白さは演出と演技の完成度にある

アニメ『異世界おじさん』の魅力を語る上で外せないのが、テンポの良さと声優・制作陣による“本気のふざけ方”です。

原作の空気感を壊さず、むしろアニメならではの演出で笑いを底上げしているんですよね。

ギャグアニメって、ちょっとした“間”や“声のトーン”で面白さが激変するんですが、この作品はそこが抜群に上手い。

声優の演技力と映像の掛け算で「静かな爆笑」を生み出すタイプのアニメだと僕は感じています。

異世界と現実を行き来する構成がテンポ抜群

異世界おじさんのアニメ版は、異世界での回想と現実世界での生活を交互に描く構成が基本。この構成こそが、アニメとしての“面白さ”を際立たせています。

なぜなら、同じテンポで進むと飽きやすいギャグアニメの中で、現代と異世界の時間軸を交互に挟むことで、話にリズムと意外性が生まれているからです。

例えば、異世界での壮絶(?)な戦闘シーンの直後に、現代での地味なコンビニトークに移ると、そのギャップがツッコミどころ満載で、視聴者は思わず笑ってしまうんですよね。

この“切り替えの妙”は、アニメというメディアでこそ映えると僕は思います。

子安武人の“おじさん演技”が作品の笑いを引き立てる

おじさん役を演じる子安武人さんの存在感は圧巻です。あのクセの強いキャラを、絶妙なテンションで演じ切っているのは本当に見事。

特に面白いのが、感情の起伏がほとんどないのに、セリフがとんでもなくぶっ飛んでいるシーン。そこを淡々と喋ることで、逆に笑いが増幅されるという不思議な演技効果が生まれてるんです。

僕のおすすめは、異世界で敵に裏切られた話を嬉々として語るシーン。

「そこ笑いながら話すことかよ!」と突っ込みたくなるんですが、あの“狂気と無垢のミックス”を演じられるのは、子安さんしかいないと感じましたね。

動画工房の作画と演出がギャグにマッチしている

制作を担当するのは、ラブコメやギャグ演出に定評のある動画工房。異世界バトルアニメにありがちな“派手なエフェクト”ではなく、「シュールさ」を活かした作画演出が徹底されています。

たとえば、異世界での魔法シーンをあえて地味に描いたり、表情芝居を少し誇張することで笑いを誘う演出が随所にあるんです。

それがまた、おじさんのズレた言動と絶妙に噛み合っていて、「大げさな演出ではないのに、なぜか笑える」という“妙な面白さ”を際立たせていると感じました。

異世界おじさんはセガ公認!ゲーム好きがハマる面白さの正体

異世界おじさんを語る上で外せないのが、“セガ愛”に満ちた数々のネタの存在です。

「またマイナーハードの話してる…」と笑ってしまう場面の裏には、90年代ゲーマーなら誰もが通った“懐かしい記憶”が詰め込まれています。

しかもこの作品、実際にセガから公式に許可を取っている、いわば“セガ公認”。マニアックなネタが堂々と繰り広げられるのは、そのお墨付きあってこそなんですよね。

ゲーム好き、特にセガ派だった人には刺さるポイントが多すぎて「笑いながら泣ける」レベルだと思います。

セガネタがマニアックかつリアルで刺さる

異世界おじさんの面白さの一端は、間違いなく“本物のゲーム体験”に基づいたセガネタの数々にあります。

作中ではメガドライブやセガサターンといった懐かしいハードの名前が連発され、さらに『獣王記』や『ガーディアンヒーローズ』といった通好みのゲームも登場。

単なる名前出しではなく、ゲーム内容や当時の評価、プレイヤー心理まで再現されているのがすごいんです。

たとえば、“ガーディアンヒーローズでのガチ戦術”を熱弁するおじさんの姿に、「うわ、それ昔やってたわ!」と心を掴まれる読者も多いはず。

このリアルさが、笑えると同時に“懐かしさ”を呼び起こすフックにもなっているんです。

90年代のゲーマーならニヤリとできる小ネタが満載

90年代ゲーマーなら、一度は経験したであろう“セガ機種の悲哀”も本作の笑いの軸。

メジャーにはなれなかった名機たちを、あえて全力で推すおじさんの姿は、もはや涙ぐましいレベルです。

以下は、作中で登場する“あるあるネタ”の一部です。

セガあるあるネタ笑えるポイント
メガドラ vs スーファミ論争世代の火種。おじさんが熱弁しまくる
セガサターンの隠れ名作「いやこれマジ神ゲーだったから!」と力説
ハード撤退のトラウマ触れるたびにおじさんのトーンが沈むのが地味に笑える
異世界でもセガ信者セガの知識で勇者から魔族扱いされる悲劇

こうしたネタが、笑いながら“あの時代”を思い出させてくれる装置になっているのが異世界おじさんの面白さの特徴だと思います。

セガを知らない人にも“愛”が伝わってくる構成

「セガを知らないと楽しめないんじゃ?」と思う方もいるかもしれません。けれど安心してください、知らなくても十分面白く感じられるように作られているんです。

なぜなら、セガを知らない読者にも伝わるように、おじさんの“熱量”がとにかくすごいんですよ。

あまりに真剣に語るあまり、異世界の住人にドン引きされたり、現代の甥っ子に引かれたりするわけですが、その“報われなさ”すら笑いになる構造が整っているんです。

結果的に、「セガってすごかったんだな」「この人の愛、伝わってきたわ」と感じる人も多いはず。

ネタがわからなくても、キャラの行動やリアクションで笑える構成になっている点が秀逸だと僕は思います。

主人公最強だけじゃない!異世界おじさんのギャグパロディ的な面白さ

「異世界×最強キャラ」という設定だけを見れば、一見ありがちな“俺TUEEE系”かと思われがちですが、異世界おじさんの魅力はむしろその逆にあります。

最強であるにもかかわらず、本人は空気を読まず、全くイキらない。むしろ“ズレた最強”として、笑いの起点になっている点が本作の真骨頂なんですよ。

これまでの異世界作品へのパロディや風刺も含まれていて、“お約束”を裏切ってくる展開が次々と待ち受けています。

だから、「異世界ものはもう飽きた」と感じていた人ほど刺さるギャグ構造になっているんです。

チート級の力を持ちながら圧倒的に不憫な主人公像

おじさんは異世界で最強クラスの魔法使い。それこそ、炎・氷・雷・回復なんでもござれのチート能力持ちです。

しかし…驚くほど報われません。助けた相手には「魔族の手先」と罵られ、仲間になってくれるはずのキャラにも“恐怖”で距離を取られてしまいます。

普通の異世界モノなら、最強スキルで周囲から崇められる展開になるところですが、異世界おじさんでは、その力がむしろ不信や誤解を招いてしまうんです。

ここが面白い。強いのに評価されない。助けたのに感謝されない。この“すれ違いの連続”がギャグとして成立しているのが、新しいんですよね。

「俺TUEEE」テンプレを裏切るズレまくった展開

異世界モノにありがちな「俺TUEEE展開」を待っていると、異世界おじさんは思いっきり裏切ってきます。

なにせ、本人が“最強であること”を武器にするどころか、その自覚すらあまりないように見えるんです。

具体的には、

  • 命の恩人に嫌われた理由を「人間の姿が怖かったんじゃない?」と真顔で分析する
  • 戦闘後のセリフが「セガサターンなら3Dポリゴン処理できたのに」など意味不明
  • 勇者パーティから敵扱いされ、スムーズに追放される

などなど、圧倒的に強いのに、状況の読み方が絶望的にズレている

この“お約束外し”が笑いにつながっていて、「もう何が起きても驚かない」という笑いの耐性すら生まれてくるんです。

異世界あるあるを逆手に取った構成が見事

最後に強調したいのが、異世界おじさんが“異世界あるある”を徹底的にパロディ化している点です。

  • 勇者に誤解されて追放
  • 魔族と間違えられて討伐対象になる
  • 仲間にされそうでされない
  • 異世界ヒロインに全く気づかれない恋愛フラグ

など、よくあるテンプレ展開を全て“ズレた視点”から描いています。

しかもそれが一回ネタで終わらず、繰り返し構造としてギャグに昇華されているんですよ。

僕はここに、原作者の緻密な構成力と“異世界モノへの批評精神”を感じました。

ただ笑えるだけでなく、「このジャンルって実はこうだよね?」という視点で再発見できるのが最高に面白いです。

異世界おじさんの“面白いシーン”を厳選して紹介(ネタバレなし)

ここでは、物語の核心やオチには触れずに、「異世界おじさんって、具体的にどんなところが面白いの?」という疑問に答えるエピソード例を紹介します。

あらすじや設定だけでは伝わりづらい“笑いのツボ”が、この作品には随所に散りばめられているんです。

ネタバレは避けつつ、僕が特に印象に残った爆笑シーンやクセになるポイントを抜粋してみました。

藤宮の恋心が巻き起こす空回りギャグ

異世界おじさんで意外なほど笑えるのが、現代パートに登場する藤宮のリアクション芸。

藤宮はおじさんの甥・たかふみの友人で、実は密かに好意を寄せています。

ただし、その“好意の出し方”がド直球なのに、たかふみが完全に鈍感。そしてその一部始終をおじさんが無邪気に茶々を入れるという構図が、もう面白すぎるんです。

具体的には、

  • 髪型を変えてきたのに一切気づかれない
  • 目の前で明らかに恋愛フラグを立ててるのに、全スルーされる
  • しかも、そういうやり取りを異世界の話より真剣に聞いてるおじさん

というように、「報われない恋心」+「ズレた観察者」=笑いという、構造が完璧に噛み合ってます。

アリシア・エルフたちとのすれ違い演出がじわじわくる

異世界パートでは、アリシアをはじめとする仲間たちとの“すれ違いギャグ”が炸裂します。

おじさんの言動が斜め上すぎて、毎回、誤解や警戒を生むのがもはや定番ネタ。

一見すると、「かわいそう」な展開にも思えるんですが、あまりに繰り返されることで、だんだん笑えてくるんですよね。

たとえば、

  • おじさんが助けたのに、敵扱いされて逃げられる
  • 魔法で便利なことをしたつもりが、逆に誤解を招く
  • しかもその様子を、現代のたかふみと藤宮が爆笑しながら観ている

この“時差ツッコミ構造”が、独特のテンポと間で笑いを増幅させるんです。

魔法演出や勇者ネタに見える“皮肉”が鋭い

バトル系アニメにありがちな“ド派手な魔法”や“勇者の正義”を、真っ向から茶化すような描写も多数登場します。

普通なら「かっこいい!」となるような演出を、おじさんが無表情で使ったり、ボケた理由で発動したりすることで、一気に“ギャグ”へと変換してしまうセンスが面白すぎる。

たとえば、

  • 呪文詠唱シーンが異常に長い→実は全部“セガの呪文”
  • 勇者っぽいキャラが出てくる→でも人間性がヤバい
  • 見た目は魔王クラスのおじさん→でも性格はただのゲーマー

というように、ジャンルのお約束を逆手に取った皮肉交じりの構成がクセになります。

笑っていいのか、ツッコむべきか迷う。でも、その迷いこそが“異世界おじさんらしさ”なんですよね。

異世界おじさんの面白さを深掘りするなら“時系列構成”にも注目

異世界おじさんが他のギャグ作品と違うのは、単にネタの質が高いからだけではありません。

“構成そのもの”に面白さのタネが練り込まれているんです。

この作品は、現代パートと異世界パートが交互に進む“時間差構成”を採用していますが、それによって生まれる“伏線回収”や“視聴者のリアクションのズレ”が、笑いの深みをグッと引き上げています。

異世界と現代が交差する構成が伏線としても効いている

最初は「過去の異世界体験を語ってるだけの回想形式かな?」と思って観ていると、実は現在の描写の中にも、後々伏線になるような描写が詰め込まれているんですよ。

たとえば、

  • 現代での会話の中でサラッと出てきた単語が、後に異世界パートで重大な意味を持つ
  • 異世界でのちょっとした行動が、現在のたかふみや藤宮のリアクションに直結している
  • 逆に、現代でのボケツッコミが、異世界での出来事を“間接的に補完”してくれる

というように、現在と過去がつながる構造が、ギャグだけでなく物語性にも厚みを加えているんです。

つまり、“笑わせながらも伏線を張っている”のが、この作品の見逃せないポイントだと僕は思います。

1回見ただけじゃ気づけないネタが多数仕込まれている

これは僕の体験談なんですが、異世界おじさんは2周目がめちゃくちゃ面白いです。

というのも、1回目は笑うことに夢中になっていて見逃していた“細かい伏線”や“表情の演出”が、2回目以降に見ると「え、ここもうオチに繋がってたの!?」と気づけることが多いんですよ。

以下のような“隠しネタ”が仕込まれています。

仕込まれた小ネタ気づきにくいけど面白い点
背景の小道具ゲームネタやセガアイテムがたびたび登場
たかふみのツッコミ実は何度か“未来の伏線”を口にしている
おじさんの表情一見無表情だが、目線や動きに笑いが隠れている

こういう細かさが、“一見ただのギャグ作品”という先入観を見事に裏切ってくれるんです。

繰り返し視聴や再読に耐える作品って、本当に良作だと僕は思ってます。

異世界おじさんはアニメと漫画で面白さの“質”が違う

『異世界おじさん』を語る上で忘れてはならないのが、アニメと漫画で“笑いの質”が微妙に異なるという点です

どちらも同じストーリーを描いていますが、メディアの特性によって届き方が変わるんですよね。

僕自身、原作を読んでからアニメを見て「ここ、こんなに笑えるシーンだったのか!」と驚かされたことが何度もあります。

だからこそ、この作品は“両方体験してこそ最大限に楽しめる”と断言できます。

テンポ・間・演出の差でギャグの印象が変わる

まず感じるのが、“間の取り方”によって笑いのタイミングが変わること。

漫画だとサクサク読めてしまう展開も、アニメでは「間」や「音」が加わることで一気に“爆笑ポイント”になります。

たとえば、

  • おじさんのセリフが異様に長いとき、アニメでは「BGM停止+無音時間」で“わざと笑わせる”演出が入る
  • キャラのツッコミが漫画だと数コマで終わるのに、アニメでは表情と声のテンポで“追いツッコミ”されて爆笑に変わる

この違いを体験すると、同じセリフでも“笑えるポイント”が全く変わって感じられるのが面白いんです。

どちらも体験するとネタの“奥行き”が見えてくる

異世界おじさんはギャグ作品ですが、作中に張られた伏線や細かい描写も非常に丁寧です。

アニメだとテンポが良いぶん気づきにくい箇所も、漫画でじっくり読み込むと「なるほど、ここに伏線あったのか」と納得させられます。

特に原作では、

  • セリフ外の“間”や“無言の表情”で笑わせるシーンが多く、
  • 細かい演出がコマ内のレイアウトで強調されている

ことがあり、じっくり読むことで“作者の仕込み”を味わえるのが特徴です。

そのうえでアニメを観ると、今度は“視覚と音”の演出で笑わせにくるので、また違った面白さが生まれます。

僕は両方見比べて、ようやくこの作品の“懐の深さ”に気づきました。

「漫画の方が細かく笑える」という声も多数

SNSやレビューでも、「アニメより漫画のほうが面白かった」という声をよく見かけます。

これは、“笑い”に対する感性の違いだけでなく、媒体ごとの“情報量と処理速度の違い”も関係しているんじゃないかと僕は考えています。

たとえば、

比較項目アニメ版漫画版
テンポ映像+音でテンポが良い読むスピードを自分で調整できる
ギャグの間声優と演出で笑わせる表情や余白でじわじわ笑わせる
情報密度映像で一気に把握できるセリフや小ネタを読み直せる

こうした違いから、「細かい笑いを拾いたい人には漫画」「テンポよく爆笑したい人にはアニメ」という住み分けも可能だと思います。

どちらが上、というよりも、両方味わうことで異世界おじさんの“真の面白さ”が立体的に見えてくる。この作品、二度おいしいんですよ。

“異世界おじさん 面白くない”と感じた人がハマるまでのプロセス

検索候補にも出てくる「異世界おじさん 面白くない」というキーワード。実際、僕の周囲でも「1〜2話観たけどピンとこなかった」という人は意外と多いです。

でも、それって“ハマる前兆”なんですよ。

この作品は笑いのクセが強い分、入り口で戸惑うことがあるのは確かです。

けれど、数話進めるとその違和感すら“クセになる”という不思議な中毒性があるんです。

「テンポが独特」「共感性羞恥がキツい」という第一印象

まず挫折しやすいポイントは、“おじさんのズレた行動”と“空気の読めなさ”

普通の異世界アニメの感覚で観ていると、思ったより話が進まなかったり、ギャグの間が独特すぎたりして「え、これ本当に面白いの…?」と戸惑ってしまうんですよね。

特に、

  • 空気が読めないおじさんが周囲を困らせ続ける
  • 藤宮の恋心がスルーされ続ける
  • たかふみもツッコミながら巻き込まれていく

という構図に、“共感性羞恥”を感じる人も多いはず。

僕も最初は「いや、この人たち距離感おかしすぎるだろ」とツッコミを入れながら観てました。でも、それこそがこの作品の“笑いの型”なんですよ。

でも3話以降で“クセになる笑い”がじわじわ来る

転機になるのは、だいたい3話あたりから。おじさんの言動に“背景”が見え始め、「この人、本気で不器用なだけなんだな」とわかってくるんです。

そうなると、たかふみや藤宮とのやりとりがただのギャグじゃなく、“ちょっと温かい人間ドラマ”としても味わえてくる

加えて、繰り返されるネタが蓄積されてくることで、「またこのパターンかよ!」という“二周目の笑い”が生まれてくるのもポイントです。

つまり、最初は「面白くない」と感じた違和感が、ある日を境に“クセになる笑い”に転化する構造になっているんです。

好みが分かれる構成こそが中毒性の理由

異世界おじさんは、万人ウケを狙った作品ではありません。でもだからこそ、ハマる人にはとことん刺さる中毒性を持っているんです。

以下のように、好みが分かれるポイントを整理してみましょう。

評価が分かれる要素合わない人の感想ハマる人の反応
おじさんのキャラ空気読めなすぎて疲れる逆にそのズレが面白い
ギャグの間テンポが遅い・間延びしてる間の“外し方”が絶妙
藤宮の恋愛進展しなさすぎてモヤる報われなさが愛おしい

このように、“欠点”に見える部分が、見方を変えると“魅力”に変わるのがこの作品の不思議なところ。

だから「つまらないと思ったけど、気づけば沼にいた」という人が後を絶たないんです。

異世界おじさんが面白そうなら、まずはここから読むor観る

ここまで読んで「異世界おじさん、ちょっと気になってきたかも」と思った方へ。

この作品、どこから入っても楽しめる懐の深さがありますが、最初の導線を間違えると「思ってたのと違った…」と感じてしまうこともあります。

僕の体験と、周囲のアニメ・漫画好きの反応を踏まえて、初心者におすすめの読み方・観方を紹介します。

原作漫画を読むなら電子書籍でお得にスタート

原作の『異世界おじさん』は、Web連載→単行本化→アニメ化という流れを辿った作品です。

だから、まずは漫画からじっくり世界観を味わいたい人には電子書籍がおすすめ。

特に僕が良かったと思うポイントは以下の3つ。

  • 気になったシーンを何度も読み返しやすい
  • 細かい小ネタ(背景や表情)をじっくり拾える
  • セールや無料試し読みなどでコスパが良い

とくに電子書籍ストアによっては1〜3巻が割引されていることも多く、とりあえず読んでみたい人には最適なスタート手段だと思います。

アニメは動画配信サイトで一気見がしやすい

「とにかく笑いたい!」という人にはアニメ版が最適です。

1話20分弱の構成で、テンポよく観られるため、週末に一気見するのにも向いています。

主要なVOD配信サービスでも取り扱いがあり、

  • Netflix
  • Amazonプライム
  • U-NEXT など

複数のサイトで視聴可能です。(※配信状況は日によって異なるため要確認)

アニメの最大の強みは、声優陣の演技と“間”の演出がとにかく絶妙なこと。

子安武人さんのおじさん演技にハマったら、「これはもう観るしかない」となること間違いなしです。

1〜2話で判断せず、3話まで観てハマる人が多い

ここ、地味に重要です。異世界おじさんは、1〜2話だけ観て「なんか微妙」と感じる人が本当に多い。

でも実際、SNSやレビューではこんな声が目立ちます。

「3話で完全にツボった」「最初わからなかったけど、クセになる」

ということで、これから観る人へのアドバイスはひとつ。

“3話まで観る”までは様子見してほしい。

1〜2話は、おじさんというキャラと作品テンポに慣れる準備運動です。

3話以降でギャグが開花し、キャラの魅力もグッと立ってくるので、そこで判断するのが本当におすすめです。

まとめ

異世界転生モノが飽和状態の今、『異世界おじさん』は完全に別路線を突き進んでいる唯一無二の作品です。

最強設定なのに評価されない、ズレたギャグに周囲が冷静にツッコミを入れる。その“笑いの構造”はシンプルに見えて、驚くほど奥深いものになっています。

セガネタで爆笑し、藤宮の恋模様にニヤニヤし、おじさんの不憫さに笑って、少し切なくなる。そんな“感情の忙しさ”こそが、この作品の面白さの真髄だと僕は思っています。

しかもアニメと原作で楽しみ方が異なり、繰り返し読むことで新たな発見がある。一見すると尖った作品ですが、「クセが強いけど、だからハマる」。それが異世界おじさん。

まだ観ていない・読んでいない方は、ぜひ3話まではお試しあれ。気づけば、あなたも“おじさん沼”に片足突っ込んでいるかもしれませんよ。

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まさ

まさ

小田原在住の漫画オタク/漫画に関する発信がしたいと思い、漫画ブログを開設/好きな漫画はドラゴンボールとスラムダンク

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